金魚の塩水浴 その「塩」大丈夫?
塩水浴が直接の原因で金魚が死んでしまいました。
金魚に使える塩と使えない塩の違いを解説させていただきます。
弱っている金魚を治療する方法として、昔から用いられている塩水浴。
「薬を使う前に、とりあえず塩水浴で様子を見て回復を促す」
というのが一般的です。
0.5%の食塩水に金魚を泳がせることです。
1Lの水だったら、5g
10Lの水だったら、50gの塩を水に溶かして作ります。
この0.5%という濃度は、金魚の体内塩分濃度と同じです。
結果、浸透圧が等しくなり、金魚が体力回復だけに専念できる。
といった仕組みになります。
私はメチレンブルーなど、あの真っ青な水の中を泳ぐ金魚というのがどうしても怖くて、今まで塩水浴だけで乗り越えてきました。
花房金魚の死
先日、ずっと憧れで飼いたかった「花房」を1週間しないうちに死なせてしまいました。
大きさは5センチほどの金魚で背びれのないことから蘭鋳花房と思われます。
金魚が死ぬまでの経過
ショップから持ち帰り、カルキだけを抜いた水で3日間、元気に泳がせていました。
我が家の本水槽60センチには先住民のピンポンパールがいたのでそれらと一緒にする前に0.5%の塩水浴をしました。
これを「トリートメント」と言います。
塩水浴をした途端元気がなくなりました。
そして塩水浴から10時間で死んでしまいました。
以前、別水槽で飼育しているオランダ獅子頭という金魚が少し食欲がなかったので
今回使ったものと同じ塩を入れたところ、エアーから派生する泡が中々消えずに泡立ち、
オランダ獅子頭も特に回復する様子も悪くなる様子もなかったのでそれ以来、その塩に少し疑いを持ちました。
原因は塩?
その時使っていたのが、「赤穂のにがり塩」です。
よく調べてみると、同じ赤穂のにがり塩で塩浴したところ金魚が死んでしまったという今回と同じ事例がありました。
どうやら塩に含まれる「マグネシウム」の割合が高いと、水を弱アルカリ性からアルカリ性に傾けてしまい金魚に適さず弱ったりショック死したりするようなのです。
実際にスーパーで手に入る塩を調べてみた
よくよく調べてみると、スーパーで手に入る塩で安価な「食塩」以外、ほとんどの商品がマグネシウム比率が高い塩でした。
「スーパーで売っている塩ならなんでもいいです」
よくネットに書かれているこの一言を鵜呑みにしてしまったことにものすごく後悔と反省をしています。
金魚に良かれと思って、一番安い塩ではなく少し高い塩を買ったことがアダになろうとは。。。
金魚の塩水浴に適した塩とは
そもそも、金魚の塩水浴(トリートメント)に適した塩というのは不純物が極力少なく、塩化ナトリウムが99%以上のものが適していると考えられます。
そうなんです、一番安い「食塩」なんです。
塩化ナトリウム94%など低いもの(94%でも低いんです)に関しては、マグネシウムが280mmなどと高い数値になっていて金魚にとっては非常に危険です。
このような悲しいことになる金魚が1匹でもなくなるようにと思いこの記事を急ぎ書きました。
皆さんも、金魚の塩水浴に使われる塩をお買い求めの際は、
裏の成分表をチェックして、塩化ナトリウムが99%以上のものを選ぶようにしたら良いと思います。