金魚は楽して育てよう!金魚も人もハッピー
青水での飼育で実質ほったらかし作戦成功!
たくさんある水槽の中の1つは青水で飼育しています。
藻や植物プランクトンが溶けた水、色は緑です。グリーンウォーターとも言います。
主にらんちゅう飼育をしている人は青水で飼育している方が多いようです。
青水といっても青=ブルーなお水ではありません。
鑑賞にはあまり向きませんが、この青水飼育にしてから週1回の水換え(3分の1の量)のみで飼育中です。
ちなみに餌はほとんどあげておりません。
正確には「餌はあげてもほとんど食べません」
青水水槽の金魚は水槽内に生えている水草や藻を食べて生きています。藻は水槽の中にたくさん生えているので好きな時に好きなだけ食べている様子。
なのでいつもお腹がまん丸で、人口の餌をあげてもあまり興味を示さず。。。
チョンチョンとつついて少量食べるくらいなので、逆に食べ残しで水質が悪化してはまずいという理由から週1くらいしかあげてません。
それでも、藻だけで体はすくすく大きくなってきました。
転覆病
実はこの金魚、「琉金」というオーソドックスな種類の金魚なのですが、
我が家に来て数週間後に転覆病にかかってしまい、四六時中水面に浮いているという状態が数日続きました。
この時は透明な水で毎日餌をやるといったいわゆる普通の飼育法でした。
そして転覆病の原因はおそらくストレスだと思います。
(我が家の目の前が土石処理場で朝から晩まで地震のように揺れる家。金魚にとっても人にとってもストレスフルな環境なのです)
「あれ?死んでるのかな?」と人が近づくと泳いで水中に戻るのですが、また目を離すと水面に片腹を出して浮く始末。
家中どこでも振動しているのでストレスは取り除いてやれない代わりに、青水飼育にして、プラスアルファ消化の良い餌に変えてやったところ、転覆病が治りました。
消化の良い餌というのは具体的にはタンパク質の少なめの餌を選びました。よく冬の時期に与える餌です。
パッケージの裏を見て「粗蛋白」が50%以下の商品を選びます。
具体的に私が使った餌がこちらです。
転覆病の原因はストレスの他にも消化の悪い餌(タンパク質40%以上の餌)によりお腹にガスが溜まって転覆することもあるので
こちらの餌に変えて正解でした。
誤解のないように記しておきますが、高たんぱく質の餌が悪いというわけではございません。
高たんぱく質の餌は金魚を大きく立派に育てる為にはとても良い餌で、主に金魚の消化機能が活発になる夏に与えるには低タンパク質の餌よりむしろ選ぶべき餌です。
が、消化機能が低下する冬の時期や、個体差によりお腹の弱い金魚(うちの琉金のような)は低タンパクの餌を選んであげることでより健康的に飼育可能です。
高タンパク、低タンパクのどちらの餌にも短所と長所がありますので、季節やケースによって使い分けていただけたらと思います。
ベジタリアン
うちの琉金ちゃんは、お腹のデリケートな子と判明したのでこの、青水飼育は理にかなっているということになります。
案の定、今まで金魚のくせに短いブチブチと切れたフンしかしなかったのですが、
この青水飼育にしてからは金魚らしい長いフンをするようになりました。
時短! 青水水槽の作り方
よく、水を張った水槽を外に出して気長に待つと青水が出来るらしいですが、
私の場合、そんなに気長に待てなかったので超時短で作りました。
- 水槽
- 金魚
- 水草(オオカナダモやアマゾンソード)
- エアレーション
- カル気を抜いた水
- ろ材(あればなお良いがなくても可)
以上です。
- 水槽にカル気を抜いた水を張り水草を入れます。最初は水草に重りをつけてレイアウトにもこだわっていたのですが、金魚がすぐにめちゃくちゃにしてしまうので今では水面に浮かべてます。適当です。
- エアレーションをして、金魚を入れて完成です。
ポイントとして、水槽の設置場所ですが半分くらいに太陽の光が当たるような場所がベストです。
日中、太陽が当たることによって水草も育ちますしどんどん水も緑になります。
逆に全然光の当たらないところに設置した場合、水草は夜間に二酸化単を出すので金魚にとって危険です。
水草が育たず腐って水も傷みます。
水草を入れたら人工でも良いので光を当ててあげてください。
エアレーションとろ材の話
エアレーションですが、昔は投げ込み式フィルター(水作エイト)を使っていたのですが最近はエアーストーンのみにしています。
理由は掃除が楽(ほぼしなくて良い)からです。
その結果、予備に買ってあった投げ込み式フィルターの変えが大量に余りました。
それをろ材として水槽に単品で浮かべてます。
私の信念は「いかに簡単に、楽して金魚を飼育するか」なので、砂利などは敷かずにベアタンクです。
(ベアタンクとは水槽に何も敷かない飼育法のことです)
ゴミやフンなど吸い取りやすいですし、藻が増えすぎたらスポンジでサーっとこするだけで楽です。
ベアタンクの欠点として、水を綺麗にするバクテリアや藻が定着し辛く水質が安定しないというデメリットがあります。
それを解決してくれるのが、この浮いたろ材です。
この、投げ込み式フィルターのろ材にバクテリアや藻が付着して水質の安定を維持してくれています。
これは基本的に洗いません。
どうしても洗いたい場合は水道水ではなく、水槽内の水ごとバケツに汲んでその中で洗ってください。
水道水で洗うとせっかく定着したバクテリアが死んでしまいます。
人の見た目で綺麗な水槽イコール金魚にとって住みやすい環境だとは限らないです。
こういうバクテリアが水質を安定させて良いサイクルを作り出してくれます。
ろ材ですが、どのくらいの期間使えるかはその水槽の大きさや金魚の数によって変わってくると思いますが
基本、半年から1年は使えると思います。
浮かべっぱです。はい。
もし、新しいろ材にする時は、必ず前のろ材と同じ水槽に1週間くらい入れてバクテリアを新しいろ材にも住まわせてから前のろ材は捨てるようにします。
とても大切です。
過度な愛は要注意
ここまで、色々ほったらかし飼育について書いてきました。
今までの経験上、金魚というのは過度な愛情は要注意ということです。
私も初期は金魚に良かれと思って色々やりすぎて失敗しました。(1匹では寂しかろうと金魚を増やしたり、値段の高い餌を闇雲にたくさん与えたり←これらは間違っています)
過度な餌やり、過度な水換え、これらは金魚にとっては良くないことだらけです。
だからと言って、勘違いしないでいただきたいのは無関心にほったらかしていいということではないということです。
そんなことしたら金魚が病気になります。
金魚が藻を食べる→フンをする→バクテリアが有毒なものを少しだけ無毒化する→水換えで有毒に傾いた水を薄める
このビオトープ的なサイクル、生態系が崩れないようにその良い環境をちょっと離れたところからサポートするスタンスで良いと思うのです。
最後に
私の趣味は旅行です。
なのでちょくちょく泊まりで家をあけています。そんな私でも飼育できる金魚。良き相棒です。
生活の負担になることは長続きしません。
読者様が金魚を飼育する上で少しでも手助けになれれば幸いです。