予期せず家族になった金魚
お祭りといえば金魚すくい!というくらい金魚大好きな私が、
「これだけやっておけば大丈夫」といった、最低限の対処法を紹介したいと思います。
とりあえずやっておきたいポイントは3つです
- 金魚を入れる容器の確保(バケツや洗面器など)
- 塩素を抜いて、なおかつ水温を合わせた水の用意(室内に1時間ほどおけば水温は合わさります)
- 暗くて静かな場所に置く
餌やエアレーションは後日で構いません。
①容器
いきなり持ち帰った金魚。
水槽も何もない場合、とりあえずなんでも良いので水を溜めておける容器を見つけましょう。
この時、容器は洗剤では洗わない方が良いです。
もしどうしても洗剤で洗いたい場合は十分にすすぎ行ってください。
豆腐の入っていたプラ容器、2リットルペットボトルの上半分くらい切り落としたもの、使わなくなったどんぶりなどでも代用できます。
②水
私たちが空気を吸って生きているように、金魚にとって「水」は1番大切なものです。
もし、事前に「カルキ抜き」を持っているのであればカルキを抜いて温度を合わせた水を用意してください。
浄水器の水でもカルキが除去されるので温度合わせするだけで大丈夫です。
※ペットボトルのミネラルウォーターは「硬水」が多いので避けましょう。金魚に適しているのは「軟水」です。
カルキ抜きを持っていなかったら、とりあえずバケツか洗面器に水道水を貯めましょう。
- 水道水のカルキを抜くのに時間がかかるため(24時間から48時間かかります。日光に当てると早く抜けます。)
- 水道水の温度を金魚が入っている水の水温と合わせるため
金魚すくいから持ちえった水だけでは足りないので、水を足すことになります。
でも直接水道水の中に入れてしまっては危険です。
水道水には金魚にとって有害な塩素(カルキ)が含まれており、温度も違います。
カルキがちゃんと抜けるまで金魚は持ち帰った水ごと別の容器に休ませておくと良いです。
カルキが抜けて、水温も同じくらいになったら持ち帰った水ごと金魚を移します。
この時心配であれば、
- 袋または容器ごと新しい水の入ったバケツに浮かべる。 30分程度
- 少しだけ新しい水を袋または容器に入れて様子を見る。 30分から1時間程度
- また少しだけ新しい水を入れる。 30分から1時間程度
- 持ち帰った水ごと金魚を移す。
といった方法もあります。
餌は3日間は与えない
さて。
可愛い金魚がやってきて早速ご飯を食べる姿を見たい!
と思うと思いますがちょっと待ってください。
金魚すくいから持ち帰ってきた金魚は最低3日間、餌を与えてはいけません。
想像してみてください。
金魚はぎゅうぎゅうの満員電車のような状態で袋詰めされ長い道のりを運ばれます。
ようやくお祭り会場に着いたと思いきや、ポイ(金魚すくいで使う紙製のあれです)で追い回されて
ぐったり疲れています。
そこにいきなり食事を持ってこられたらどうでしょうか?
体が極限まで疲れているので、食べたものをうまく消化できません。
お腹を壊すか、体力回復にあてたい力を消化に使ってしまい逆に弱って。。。
結果、死んでしまいます。
金魚に餌を与えるのは3日後と覚えておいてください。
そもそも、金魚は1週間ほど餌を与えなくても餓死することはありません。
③就寝
金魚はとても疲れています。
なので観察したい気持ちはわかりますが、バケツは人の行き来の少ない、暗い場所においてあげてください。
止むを得ず、暗い場所がない場合はダンボールなどをバケツの上にかぶせて目隠しするのも有効です。
できる限りそっとしておいてあげましょう。
エアレーション
通称ブクブク。
エアレーションのことですね。
これも餌同様、急いで買うことはございません。
新しい水には豊富に酸素が含まれています。
もしあなたが毎日水を替えられるのであれば、エアレーションなしで大きくなるまで1年くらい飼育できます。
ちなみにメダカなどがエアレーションなしで飼育できるのは消費する酸素が金魚に比べて少ないからです。
1週間ほど毎日の水換えで飼育してみて、それからエアレーションを買いに行くくらいで良いと思います。
エアレーションをすれば、水換えは1週間に1度くらい済みます。
(水槽の大きさ、金魚の数によりまちまちですが。)
よく、気合いを入れてエアレーションや水槽を買ったは良いけど3日で死んでしまった。
という話を聞きます。
勿体無いですよね。
1週間くらい生きて「こいつは大丈夫そうだ。」と思ったタイミングで色々揃えても遅くはないです。
まとめ
長々と書きましたが、
お祭りの金魚をすくってきたら、
- 容器を用意。
- 水の準備をしつつ放置!
- そっと己の力で回復するのを見守りましょう。
とっても悲しいですが、人間がバタバタしても死ぬ子は死にます。
次の日、そっとのぞいてみて金魚が生きていたら、
その金魚は生命力のある金魚だったということです。
もし、死んでしまったからといって自分を責めたりしないでください。