簡単で失敗の少ない飼育術
うちのピンポンパールがちょうど一週間前に産卵しました。
そして今現在、星になった稚魚は1匹もいません。
みんなスクスクと順調に育っています。
今まで2度、ピンポンパールの産卵から飼育を経験してきました。
今回は3回目です。
3回目でようやくわかった事、成功体験と共に記していきたいと思います。
産卵から孵化まで
金魚のオスとメスを同じ水槽で飼育して、産卵が確認出来たらすぐに親魚を別の水槽に移動させます。
産卵期間は春から夏、に多いようです。
冬に暖房の効いた部屋や水槽ヒーターを使って冬を感じさせずに飼育した金魚は産卵しにくいので、産ませたい場合はしっかり春夏秋冬を感じさせる飼育にすると良いです。
我が家では、水槽ヒーターは一切使わず冬を越しました。
食欲が落ちるので、餌は少なめに与えます。
産卵したら、
卵はもちろん孵化後最低でも2週間は稚魚を移動させず、同じ水槽で飼育します。
タマゴを移動させたり、生まれてすぐ別の水槽に移動したりして早く親魚を元の水槽に戻したくなる気持ちはわかりますが、それはご法度です。
親魚を飼育していた大きな水槽で、環境を一切変えずにある程度の期間飼育する。
これが稚魚を多く成魚まで育てるポイントです。
これで格段に生存率が上がります。
生まれがばかりの稚魚は、私たちが考えるより断然デリケート。
ちょっとした水質の変化に弱い生き物です。
水を変えた途端に死ななくても、カラダの弱い個体から徐々に弱って死んでいきます。
稚魚が原因不明で死んでしまう場合の多くがこの環境の変化についてこれなかったものと思われます。
なので、移動させるのは稚魚ではなく親魚です。
また、孵化するまでは水槽をダンボールなどで覆って暗くしましょう。
孵化するまでの間、光が入ると生まれてくる金魚がオスになる確率が高くなる傾向があります。
おおよそ3日で孵化します。
孵化したら覆っていたダンボールは取り払って大丈夫です。
孵化から1週間までの餌
金魚の稚魚がタマゴから孵化してから2日ほどは「ヨーサック」と呼ばれる栄養袋がお腹についているのでエサは不要です。
水槽の底に横たわっているのもたくさんいますが、2、3日で泳げるようになるので心配無用。
というか、あげてもまだ泳げないので食べれず水が汚れるだけなのでやめましょう。
孵化3日目から通常はエサを与えるのですが、私の場合、イトスイさんが出している
「3日間フード」というものを水槽に投入。
以後5日間、つまり孵化してから1週間はエサを与えずこの3日間フードのみで飼育します。
その間、稚魚達は親魚の水槽のままなので、水草やコケ、下に落ちたゴミのような微生物?を食べて生きています。
水も汚れないので水換えも一切しません。
孵化8日目あたりから、稚魚用のエサを与えます。
稚魚のカラダもこの頃になるとしっかりしてきますので、エサの食いつきもよく、食べている様子も伺えます。
餌は大人用をすり潰して与えても良いのですが、
私は、スドーさんの特撰メダカの餌 稚魚用を気に入って使わせて頂いています。
とても細かい粉状で、専用の容器も付属しているので手を汚さずに与える事が出来便利です。
稚魚の食いつきもなかなか良いです。
エサを与えて2時間ほどしてから、
沈殿している食べ残しなどはスポイトで吸引。
浮遊している食べ残しなどはすくって取り除きます。
これを怠ると、水が腐りやすくなり、白い水カビなどが発生する原因になるので必ず行うようにしてください。
そして、常にバケツに1杯汲み置きの水を窓際の明るい部屋に常置しておく事。
水槽内の水と温度差がないようにするのも大切です。
薬で塩素を抜いた場合もすぐに水槽に注がず、
必ず水温が同じになってから注いでください。
(薬で塩素を抜いてもいいのですが、 稚魚のうちは薬のちょっとした計量ミスでも大事故に繋がりかねないので私は使用を控えています。)
このバケツの水を減った分だけ水槽にそっと注ぎます。
水作り 白カビを防ぐため
稚魚のいる本水槽ですが、うちでは60センチのものを使っています。
水量が多ければ水も安定して問題が出にくいのですが、
稀に、とり逃がした食べ残しのエサが原因で白いモヤモヤのようなカビが発生する事があります。
これが、一度稚魚にまとわりつくと取り除くのは困難です。
成魚はピンセットでとるのですが、
稚魚だと体重が軽いため引っ張っても稚魚ごと引っ張られて取れませんし何より怪我をおわしかねません。
なので、私は白カビが出る前からコトブキさんの
以前、エラのあたりに白カビががっつり生えてしまった稚魚がいたのですが、
この善玉菌がすごいんですを投与して3日でポロっと白カビが取れました。
それ以来、予防の意味も込めて使っています。
こちらの商品は薬ではなく、あくまでもバクテリアや善玉菌などの自然部質なので多少入れすぎても問題ないといったものです。
なので、稚魚にも安心して使う事が出来ます。
うちではストックもしております。
まとめ
社会人がつきっきりで稚魚のお世話をするのは大変です。
仕事をしながら稚魚を育てている方、
泊まりで家をあけざるを得ない方にもお助け情報となればと思います。